ミサンガの仕入先:バンコク・チャイナタウンの朝

仕入先
日中のヤワラート、サンペン地区、卸売店が軒を連ねる道

チャイナタウンのサーム・ペン地区の卸売店

バンコク旧市街の通称ヤワラートと呼ばれるチャイナ・タウンの一角にある、サーム・ペンというエリアには、細い路地に家族経営で商品の卸販売を行う商店が軒を連ねています。

店と店の間の道路は、幅が約 5m程 あるのですが、どの店も店に前にテーブル等を出し商品を展示したりするので、実際に人が通行できる「道」の幅は 1m ほどしかありません。

昼前後には、この細い道の商店でショッピングを楽しむ地元の人や観光客でごった返します。

日中のヤワラート、サーム・ペン地区、卸売店が軒を連ねる道

日中のヤワラート、サーム・ペン地区、卸売店が軒を連ねる道

日中のサーム・ペン地区。旅行者もたくさん来ます。

日中のサーム・ペン地区。旅行者もたくさん来ます。

細い通りですので、車は入ることはできませんが、商材などの物を運ぶオートバイが強引に侵入して来たり、荷物を運ぶ手押し車、アイスクリームや果物などを小さな屋台でを販売している商人などが、この細い路地にまで入ってきますので、大変動きづらく、目的地へ到達するのには大変苦労します。

卸売店のシャッターの前で商売をする人たち・タラード・ムッード

朝の8時前という時間は、この路地に店を構える卸売の商店がまだ開店していない時間ですが、商材を買うために小売業のバイヤーが24時間集まる場所ですので、卸売の店が閉まっている時間帯でも、卸売店のシャッターの前で出店を出す人たちが商売を営んでいます。

このシャッター前の出店市場のことを、「タラード・ムッード」(暗い市場という意味)と呼ばれています。
暗いイメージで、盗品やら偽物品等を販売しているようなイメージが有りますが、ちゃんとした商品を販売しているようです。

シャッターを閉めている卸売商店に場所代を払って、出店を開いて商品の小売・卸売しています。

卸売店のシャッターの前でで店を出す商売人

卸売店のシャッターの前でで店を出す商売人

営業中のタラード・ムーッドの店

営業中のタラード・ムーッドの店

バンコクのチャイナタウンで、卸売商店が店を開けるのが8時が多いので、8時前にこの通りに来ると、出店の片付けに忙しい店主たちに遭遇します。

シャッター前の出店の商品を販売している店主たちは、タイ人ですが、こので店を片付けている人たちは、タイ人よりも肌の色が黒く、喋っている言葉もタイ語ではなく、聞き慣れない言葉で、タイの側の、ミャンマー、バングラデシュから出稼ぎに来た労働者が作業をしていました。

タイも経済の発展が進む中で、タイ人の人件費が上昇し、周辺の国々から安い労働力を輸入している状況を垣間見ることができます。

出店を片付けリヤカーで運ぶ

出店を片付けリヤカーで運ぶ

タラード・ムーッドが終わり店を片付けてリヤカーで運ぶ

タラード・ムーッドが終わり店を片付けてリヤカーで運ぶ

「タラード・ムッド」の市場は、ミサンガ販売店の店主が仕入先として訪問する時間帯も不便ですし、何時でも存在している店では無いため、日本からミサンガを注文して納品してもらうということはできませんので、仕入先としては利用しておりません。

熱帯の国、タイでは暑い昼間を避けて、涼しい夜間での営業。
日中は買い付けに行く時間がない小売商向けに、時間の空いた夜中~早朝でも買い付けができる。
日中は激しい交通渋滞となるバンコク中心部でも、夜中~早朝だとスムーズに移動できる。

ということで、嫁の親戚は、「タラード・ムッド」の市場を利用して商品を仕入れて、小売業を営んでいます。

商魂たくましい、タイの商人達がタイの経済を支えている一面を見ているようです。

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